遅いヨット

「お父さん、今着いたの?」 ゆみは、下田港に到着したばかりのお父さんのヨットに乗ると言った。 「これでも結構がんばって走ってきたつもりなんだけどね」 お父さんは、ゆみに言い訳をしていた。ヨットは、風でしか走らないし、お父 全て読む …

下田

「ゆみ、お寿司でいい?」 お母さんは、ホームの駅弁屋で弁当を手にしながら、ゆみに聞いた。ゆみは、お母さんに黙って頷いた。 「1人で全部食べきれないよ」 「ええ、お母さんと半分こしましょう」 お母さんは、ゆみに言った。 「 全て読む …

伊豆急

「お父さん、いってらしゃい」 ゆみは、出かけるお父さんと祥恵に手を振っていた。 「それじゃ、先に出発しているから」 お父さんは、自分の車の運転席に乗りこむと、お母さんに言った。祥恵は、お父さんの車の助手席に乗りこんだ。 全て読む …

伊豆の旅

「今年は、伊豆へ行くぞ!」 お父さんは、リビングルームにいる家族皆に言った。 「伊豆?」 「そうだ。伊豆だ。下田の辺りから少しずつ北東へ移動していこうと思う」 お父さんは、お母さんに説明した。今年の夏休みのヨットでのクル 全て読む …

祥恵の進路

「ねえ、ゆみちゃん」 ゆり子のお母さんは、ゆみに言った。 「おばさんのお手伝いしてもらえる?」 「はい」 ゆみは、ゆり子のお母さんにくっついて2階に上がった。祥恵とゆり子が、中等部を卒業後の進路のこととかお話しているので 全て読む …

ゆり子の家

「ああ、もう良いから。お願い、その話はしないで~」 祥恵は、ゆり子に言った。 今は夏休み、ゆみも、祥恵も、ゆり子も期末試験が終わって夏休みの真っ最中だった。 「やっぱり、祥恵も、あまり良くなかったか」 ゆり子は、祥恵に言 全て読む …

夏休み前

「ああ、しんど~」 祥恵は、ため息をついていた。 もうじき夏休みだというのに、夏休み前のため息というのは、いつもの1学期最後にある期末試験のことである。 「あなた、いつも試験前になると、ため息ついているわね」 お母さんは 全て読む …

迷子のゆみ

「あの、ゆみを知りませんか?」 祥恵は、職員室の前にいた宮本先生に声をかけた。 「え、ゆみちゃん?ホームルームのときには一緒だったんだけど、もう帰ったのじゃないかしら?それとも、麻子ちゃんが、湯川さんたちと一緒にソーラン 全て読む …

小汀くん

「あれ、何をやっているの?」 ゆみが野口先生と図書室でおしゃべりをしていると、後ろから声をかけられた。 「あ、小汀くん」 ゆみが振り返って、答えた。 「あの、これ、ありがとうございました」 小汀は、大量に抱えた本を、野口 全て読む …

野口先生

「どうしようかな?」 ゆみは、放課後に何をしようか迷っていた。 今日は、放課後に祥恵は女子バスケ部があるので、体育館に行ってしまっていた。ここ最近、いつもは木工室に行って、卒業制作の木工を作っているのだが、今日は木工の先 全て読む …

部屋割り

「どうする?」 ゆみは、麻子たちと話していた。 これから4組はホームルームが始まるので、音楽室に集まっていた。4組の担任は音楽の大友先生なので、4組ではホームルームを教室でなく音楽室で行うことも少なくなかった。 「ゆみ。 全て読む …

夏の尾瀬山

「合唱祭の曲目も決まって、ソーラン節も決まり、卒業制作の木工部屋とインテリア制作も決まり、今年は9年生、中等部の最後の年のイベントが続々と決まってきていると思うが」 大友先生は、4組の音楽の授業のあと、余った時間をそのま 全て読む …

木工の授業

「あ、淳子さん」 ゆみは、木工室の前を麻子と歩いていたときに木工室に入っていく淳子の姿を見つけた。 「本当だね、行ってみようか」 ゆみと麻子は、木工室に入っていった淳子の後ろ姿を追っかけて、中に入ってみた。 「あ、彫刻を 全て読む …

ママ友

「お母さん、ちょっと出かけてきますね」 お母さんは、春休みで家にいる祥恵とゆみに告げると出かけていった。 「春休みなのに、大変だね」 祥恵は、お母さんに言った。 「だって、仕方ないでしょう。あなたたちの学校のためなんだか 全て読む …

春の旅行

「ああ、やっと期末終わった・・」 祥恵は、3学期の期末試験が終わって、美和たちとホッとした表情をしていた。 「さあ、春休みだね」 ゆり子も、ホッとした表情をしながら祥恵たちに言った。 「春休みが終わったら、私たちもいよい 全て読む …

ユーレイ部員

「さて、ようやく部員も7人になって部活動らしくなってきたな・・」 その日の放課後、大友先生は音楽職員室に集まってきた天文部の皆に言った。部員ではないのだが、麻子やまゆみも行くというので、ゆみも一緒にくっついてきていた。ど 全て読む …

新入部員

「あ、いや、良明たちを誘っていたんだけど・・」 大友先生は、まゆみに返事した。 「先生って、天文部の顧問だったんですか?」 まゆみは、大友先生に聞いた。 「ああ、小汀と田中に天文部をやりたいと言われて、顧問になったんだ」 全て読む …

天文部

「ああ、それは・・」 ニューヨークから戻ってきて、明星学園の1組になって、もう1年以上経つというのに、なかなか1組のクラスの仲間と馴染めない良明だった。 「ニューヨークの学校だったら、ゆみちゃんが側にいてくれたのに」 そ 全て読む …

撮影鑑賞会

「お父さん、めちゃめちゃ恥ずかしかったよ」 祥恵は、学校から戻ると、お父さんに言った。 「え、何が?」 「何が、じゃないって。ずっとステージの前で写真を撮っていたでしょう」 「ああ、いけないのか?」 お父さんは、祥恵に言 全て読む …

合唱祭

「明日は、ゆみは午前じゃなくて午後にピアノを弾くのか?」 お父さんは、夕食のときに、ゆみに聞いた。 「ううん。午前中にも、翼をくださいを弾くよ」 ゆみは、答えた。 「あ、でも午後の方が弾く数は多いかも。午前中はどちらかと 全て読む …

9年生の進路

ゆみは、現在8年生だ。来年の4月になったら、9年生になる。9年生というのは、日本風にいえば中学3年生のことだ。ということは、9年生になったら、その次は高校生、中学生は卒業ということになる。 「ゆみも、祥恵も、明星学園は高 全て読む …

二連覇

「もう、皆あつまっているよ!」 「4組、向こうだってよ」 まゆみと麻子は、4組の皆が会場の奥のほうに整列しているのを発見して、叫んだ。 「ゆみ、何をしているの?行くよ!」 ゆみは、麻子たちに呼ばれて、祥恵の手を離すと、そ 全て読む …

湯川あさこ

岩本たちが太鼓を叩き、それに合わせて、4組の皆はソーラン節をマットの上で踊っていた。ソーラン節は、普通に夏の盆踊りのようなものに思えるかもしれないが、踊ってみると足腰にグッと力を入れなければならなく意外に体力が必要な踊り 全て読む …