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ゆみの家

ゆみの家は、東京の井の頭線沿線、東松原駅前の商店街を通り抜けた先にあるお父さんの病院「今井デンタルクリニック」。その病院と同じ敷地内、同じ建物内の奥側が自宅だった。

今井デンタルクリニックの正面には、駐車場があって、お母さんのお買い物用の小さな車が停められていた。病院を退院したゆみは、お母さんに抱かれて、お父さんの運転する大きな車に乗って、家に帰ってきた。お父さんの大きな車は、お母さんの小さな車の横に停められた。

生まれたばかりでまだ小さいゆみは、お母さんに抱かれながら、お父さんの車を降りると、今井デンタルクリニック正面の入り口のドアから中に入った。中には、病院の受付と待合室があって、受付脇のドアを開けると、診察室になっていて、そこで患者さんはお父さんの歯の治療を受けられるようになっていた。

ゆみは、患者ではないので、診察室には入らず、待合室のさらに奥にある入り口の扉を開けて、中に入る。ここから先は、今井デンタルクリニックではなく今井家の自宅になっていた。中には、廊下があって、廊下の右側には物置きなどがあって、廊下の一番先には、病院の中を通らなくても、自宅に入れる自宅用の玄関があった。廊下の左側の扉を開けると、テレビやソファなどが置かれたリビングルームになっていた。リビングルームの奥には、お母さんが料理をするためのキッチンと、その向かいには、家族が食事するためのダイニングがあった。ダイニングの奥には、お風呂とトイレがあり、トイレの先にある廊下の先には、自宅に直接入れるための自宅用の玄関があった。自宅用の玄関の手前の廊下をすぐ右に折れると、さっき病院の中から入ってきたときの廊下につながっていた。

自宅用の玄関から中に入ってすぐのところから、トイレや浴室の上辺りに向かって、2階に上がるための階段が付いていた。その階段を上に上がっていくと、一番手前に書庫、お父さんの書斎があり、書庫から物干し台などがある2階のベランダに出ることができた。2階のベランダから下を覗くと、近所の猫が素通りするぐらいの幅しかない小さなお庭があった。

2階の書庫、お父さんの書斎の向かい側には、お姉ちゃんの部屋があった。そこは、今まではお姉ちゃんの部屋だったが、今日からは、退院してきたゆみも暮らすことになるので、お姉ちゃんとゆみの二人の部屋になる予定だった。階段の脇をぐるっと回って、2階の廊下を進むと、そこにお父さんとお母さんの寝室があった。お父さんとお母さんの寝室の隣りは、壁をはさんで、お姉ちゃんとゆみの部屋だった。お姉ちゃんのベッドは、お父さんたちの寝室の反対側に置かれ、ゆみのベッドがお父さんたちの寝室側に置かれていた。まだ赤ん坊のゆみが、夜中に泣きだしたら、すぐに隣りの部屋で寝ているお母さんに聞こえるようにするための配慮だったらしい。

しかし、結局ゆみが4歳になるまでは、甘えん坊のゆみのベッドは、お母さんのベッドのすぐ脇に置かれていて、ゆみは、ずっとお母さんのすぐ横で寝ていたらしかった。

ゆみが5歳になってから、ゆみのベッドは、お姉ちゃんのベッドの横に移動されて、それからずっと、ゆみはお姉ちゃんと一緒に寝るようになった。

近所のひろ君につづく

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