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ヤマト再び発進!

「それでは皆さんは、雪さんについて自分の部屋に行って、そこで待機していてください」

祥恵は、ゆみを含めた子どもたち皆に向かって言った。

「お姉ちゃんは?お姉ちゃんは、どうするの?」

ゆみは、祥恵に聞いた。

「私は、ヤマトの戦闘班長だからね、これからヤマトが出航するために、いろいろと準備をしなければならないのよ」

祥恵は、ゆみに答えた。

「じゃ、あたしもお姉ちゃんのことを手伝う!」

ゆみは、祥恵に言った。

「だめ。あんたは、皆と雪さんにくっついていて、お部屋で待機」

「なんで?あたしもヤマトの乗組員だよ」

ゆみが、祥恵に言った。

「ゆみちゃん、ヤマトの乗組員じゃないよね。もうヤマトを降りたんじゃなかった」

あゆみが、ゆみに言った。

「そうだよ!ゆみは、もうヤマトを引退したんだから、これからは、俺とあゆみに任せて、部屋で待機していなよ」

竜が、ゆみに言った。

「さあ、お部屋に行きますよ」

子どもたちは、森雪に言われて皆、第二艦橋を出て、下の船室に移動する。ゆみも、森雪に手を引かれて渋々ついていく。

「じゃ、ゆみ姉は安心して部屋で待っていてくれ」

竜は、森雪たち皆と第二艦橋を出て行くゆみのことを見送っていた。竜が第二艦橋に残っているので、同じ宇宙戦士訓練学校に今度通うあゆみも残っていた。

「さあ、あなたたちも雪さんについて行きなさい」

祥恵は、第二艦橋に残ろうとしている竜とあゆみに言った。

「え、俺たちはヤマトの戦士ですよ」

竜が、祥恵に抗議した。

「あなたたちも、まだヤマトの乗組員じゃないわよね。これから宇宙戦士訓練学校に通って、ちゃんと卒業してから、ヤマトの乗組員になるのならば乗りなさいね」

竜とあゆみは、祥恵に第二艦橋を追い出された。

「ちぇ」

「そりゃそうよね。あたしたちだって、まだ学校を卒業していないし、ヤマトの乗組員ではないよね」

竜は、祥恵に第二艦橋を追い出されるのを納得していない様子だったが、あゆみのほうは、ちゃんと理解しているようだった。

「はーい、皆、ちゃんとついてきて!」

森雪は、子どもたち皆をエレベーターに乗せながら、後からやってくる竜とあゆみの方を気にしていた。

「はい、ここが食堂です。皆がヤマトに乗っている間は、お腹が空いたら、ここに来れば、ごはんを食べられますからね。そっちの向こうには、お菓子も置いてあるから食べたいときに食べて下さいね」

森雪は、子どもたちに、ヤマトの中を案内していた。

「それでは、こっち来て下さい」

森雪は、食堂を出ると皆を居住区に連れて行く。

「ここが、皆がヤマトに乗っている間、暮らす船室になります」

森雪が皆に説明している。森雪が説明していると、急ぎ足で祥恵がやってきた。

「祥ちゃん、どうしたの?」

「ああ、自分の部屋に制服を取りに来たの」

祥恵は、森雪に答えると、自分の船室の扉を開けて、中に入った。

「ちょうど良いわ。ゆみちゃんのお父さん、お母さん。お二人は祥ちゃんのお部屋の隣のそこの船室を使ってもらえますか」

森雪は、お父さんとお母さんに祥恵の隣の船室を案内した。船室は、1人もしくは2人で利用するようになっていた。

「あたしは?雪さんと同じ部屋?」

「そうね」

ゆみが森雪に聞くと、森雪は、ゆみのことをその向こうの自分の部屋に案内してくれようとしていた。そのとき、自分の部屋から制服を持って出てきた祥恵が、

「ゆみは、私と同じ、ここの部屋よ」

そう言って、ゆみのことを自分の部屋に入れた。

「え、なんで?雪さんと同じ部屋がいい」

ゆみは、祥恵に言い返した。

「あら、そう?それじゃ、ゆみはお姉ちゃんと別々の部屋でいいんだ?」

祥恵に悪戯っぽく聞き返されて、ゆみはしばらく祥恵の顔を眺めていたが、

「やっぱり、お姉ちゃんと一緒の部屋がいい」

そう言って、ゆみは祥恵に抱きついた。

「あらあら・・」

森雪は、そんなゆみの姿を見つめながら笑っていた。

「それじゃ、ほかの子たちもお部屋を決めましょうか。2人一組ですからね」

森雪は、ほかの子たちのことを2人ずつのグループにして、それぞれ船室を割り当てた。部屋が決まると、子どもたち全員を自分の船室に集めた。

「いいですか。皆の部屋にもあったと思うけど、この椅子はワープのときに使用します」

森雪は、子どもたち皆に、ヤマトがワープ航法に入ったときの座席の座り方、シートベルトの着用、ワープ時の注意点などについて説明していた。

これからヤマトは発進するのだ。

発進する前に、ヤマトの生活班長としては、皆にヤマトで過ごすための暮らし方を一通り説明しておかなければならなかった。

大きくなったサーシャにつづく

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