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またヤマト発進!

「あ、お父さんの名前!!」

祥恵は、膨大な帳簿の数の中にあった一冊に記載されている父の名前を発見した。

「お母さんの名前も、ゆみの名前もあるじゃない!」

祥恵は、懐かしい名前を帳簿の中に見つけて興奮していた。

「え、うそでしょう!メロディや美奈ちゃんたちの名前まであるじゃない」

祥恵は、自分の家の愛犬や愛猫たちの名前まで記載されているのに感動していた。どうやら、お父さんたち家族は、新宿地下シェルターのD地区というエリアに避難していたらしかった。

「これで、もうじき家族に会えるわね、あとはD地区の人たちが今は地上のどこに暮らしているかを調べればいいだけだわ」

祥恵は、もうこの先は、すぐにでも家族と再会できるものとばかり思っていた。

「あのう、D地区なのですが、そちらに避難していた人たちは、今どちらにいますか?」

祥恵は、書庫の職員に聞いた。

「D地区ですね」

書庫の職員は、親切に一生懸命、祥恵の家族の行き先を調べてくれたが、どうしてもその行き先を見つけられずにいた。

「おかしいな。なぜかD地区の人たちの行き先だけデータに無いんですよね・・」

職員は、困ったように台帳とにらめっこしていた。

「ほら、見て下さい。C地区の人々も、A地区の人々も、皆ちゃんと地上の新しい住民台帳に移動先が記載してあるんですよ。なのにD地区だけどうしても記載がなくて・・」

職員は、D地区の人のデータだけすっぽりと消えてしまっていることに不思議そうにしていた。

「はい、もしもし・・」

祥恵の携帯電話が鳴って、祥恵は電話に出た。それはヤマト乗組員の森雪からの電話だった。森雪の話では、何か緊急事態なので、すぐヤマトに戻ってこれないかという話だった。

「わかりました」

祥恵は、いったん家族探しを中断して、宇宙戦艦ヤマトのところに戻った。

ヤマトに戻ってみると、緊急事態というのは地球に正体不明の白色彗星が宇宙より近づいているという話だった。

映画の宇宙戦艦ヤマトをご覧になったことある方ならば、ご存知の話だと思うが、ガミラスとの戦いが終わって地球に帰還した宇宙戦艦ヤマトは、白色彗星が地球に衝突するかもという情報をキャッチし、そのことについてテレザート星のテレサが何か知っているということで、再び宇宙戦艦ヤマトは、テレザート星へ向けて宇宙へと旅立ってしまうのだった。

「祥ちゃんは、まだ家族探しの最中だもんね。無理して行く必要はないよ」

森雪には、そう言ってもらえたが、

「いいえ。私も、ヤマトの乗組員です。地球の危機ならば一緒に行きます!」

祥恵は、そう返事して、家族探しはまた中断して、テレザート星に向かう宇宙戦艦ヤマトの乗組員に再びなったのであった。

それから、宇宙戦艦ヤマトは映画をご覧になったことのある方はご存知の通り、テレザート星に行き、そこで囚われの身になっていたテレサを助けた。そして、その後ガミラス、デスラー総統との最後の戦いを経て、白色彗星と直接対決し、テレサの助けもあり辛うじて白色彗星に勝利して地球に帰還することとなった。

そんなわけで、祥恵の家族探しも白色彗星との戦いに勝利して、宇宙戦艦ヤマトが再び地球に戻ってくるまで、しばらくの間、中断となった。

しかし、うちの家族はD地区に避難していたというところまではわかったのだ。祥恵は、次にヤマトが地球に戻ったときには必ず家族とも再会できると確信していたのであった。

謎の動物病院につづく

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