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戦闘開始!

宇宙戦艦ヤマトは、ワープして黒艦隊のすぐ背後に現れた。

「コスモタイガー全機発進!」

戦闘班長の祥恵の号令とともに、格納庫に待機していたコスモタイガーは、全機発進していった。戦闘班長である祥恵の乗るコスモゼロ機は、皆の先頭で発進した。

格納庫から宇宙空間に飛び出すと、すぐ目の前に大きな真っ黒な母艦があった。

「うわ、でっかい母艦ね」

ワープでは、敵のすぐ背後に登場する予定になっていたので、想定通りといえば想定通りなのだが、やはりワープ明けと同時に、目の前に巨大な敵の艦隊が存在しているのは少しびっくりしてしまう。

「皆、気をつけてね」

祥恵は、ほかのコスモタイガー機のことも気にかけながら、敵の艦載機を撃ち落としに飛んでいった。

坂本やお蝶婦人たちのコスモタイガーも、祥恵のコスモゼロ機に続いて、敵の艦載機を撃ち落としに向かった。

ヤマトの主砲、機関砲もひっきりなしに敵の艦隊に向かって攻撃していた。

敵艦隊の背後に突然現れた宇宙戦艦ヤマトの存在に、敵のほうが少し驚いて、まごついているようだった。敵は戦闘態勢を整え直すのに少し時間が掛かっていたようだった。そのチャンスにヤマトは一気に攻め込んでいた。

敵艦隊の前方に位置し、敵の正面から攻撃していたガミラスの艦隊は、敵の圧倒的な武力の差に少し押され気味だったのだが、背後からヤマトが加勢してくれたことで、攻撃に勢いがついて、戦いは少し挽回できていた。

しかし、敵の方も戦い慣れしているようで、一時期は、突然背後に現れたヤマトの存在に体勢を崩されていたようだが、すぐに体勢を整え直して、ヤマトやガミラス艦隊に応戦し返していた。

「お蝶婦人の機体が負傷しました!」

坂本が、祥恵に報告した。お蝶婦人の機体が、敵の攻撃で左舷の翼を破壊されてしまっていた。

「坂本、いったんお蝶婦人機を援護して、格納庫に戻って」

祥恵は、坂本に指示した。

「了解!お蝶婦人、いったん格納庫に戻るぞ!」

坂本は、お蝶婦人の機体を従えて、ヤマトの格納庫に撤退しようとしていた。

「祥恵さん、私は一人で帰還できます」

お蝶婦人は、祥恵に無線でそう伝えると、

「坂本。私は一人で戻れるから、あなたは祥恵さんの戦闘の援護してあげて」

一人で自力で格納庫に反転していった。

「ゆみちゃん、こっちに来て、包帯を巻いてあげて!」

ヤマトの医務室も大変忙しくなっていた。

負傷して戻ってくるのは、コスモタイガーの人たちだけでは無かった。主砲や機関砲などヤマトに装備された武器で戦っている人たちの中にも、敵からの攻撃を受けて、負傷し医務室に運ばれて来る人たちが溢れていた。

そんなやって来る負傷者たちを、佐渡先生や森雪、アナライザーまでもが必死で手当てしていた。ゆみも、森雪に指示されるままに、やって来る負傷者たちの手当てをしていた。運ばれてくる負傷者の数は多かった。ゆみと一緒にいた機関部所属の太助までもが、生活班の手が足りず、負傷者の手当てをさせられていた。機関部に戻るタイミングを失ってしまっていたのだった。

「あたし、ここにいても良いかな?」

ゆみは、負傷者の手当てをしながら、窓の外で戦っているコスモタイガーの姿を見てつぶやいた。

「そうだよね。ゆみちゃんのコスモタイガーの腕なら、あいつら敵の艦載機をあっという間に倒せそうだよね」

太助も、負傷者の手当てをしながら、ゆみのつぶやきに答えた。

「ほら、そこ。おしゃべりしてないで手を動かす」

森雪が、ゆみと太助に言った。

「でも、あたしも学校からもらったコスモタイガーで戦えるかも・・」

「ゆみちゃんが出撃すれば百人力ですよ」

太助も、森雪に言った。

「コスモタイガーの腕とか上手とか関係ないの。ゆみちゃんは、生活班としてヤマトに乗っているんだから、ここで負傷者の看護してくれれば、それが一番助かるのよ」

森雪は、ゆみと太助に説明した。

それから、ゆみも、太助も負傷者の手当てに専念していた。

それにしても、敵の武力は圧倒的な力で、戦いはなかなか終わりそうになかった。

スターシャにつづく

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