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スターシャ

「もう皆さん、戦うのをやめてください!」

戦っていた皆に、そう呼びかけたのはイスカンダル星のスターシャだった。

「もう十分です。これ以上、皆さんが戦わないでください。皆さんの尊い命を失わないでください」

スターシャは、宇宙戦艦ヤマトにも、ガミラスの艦隊にも、そして謎の黒艦隊にも呼びかけた。

「黒い艦隊の皆さん、皆さんがこのイスカンダル星の資源をお望みならば、この星の資源は、皆さんにお渡しします」

スターシャは、黒の艦隊に伝えた。

「ガミラスの皆さん、デスラー総統さん、私たちのために戦ってくださってありがとうございます。皆さんの行動に感謝いたします」

スターシャは、ガミラスとそのデスラー総統に伝えた。

「そして、ヤマトの、地球の皆さん、皆さんも地球からわざわざ助けに来てくださってありがとうございます。私たちのこの星、イスカンダル星は黒い艦隊の皆さんに提供いたします。ですので、私たちイスカンダル星の住人を、あなたたちの船に乗せてください。そして住む星が無くなってしまった私たちを地球で暮らさせてください」

スターシャは、宇宙戦艦ヤマトの乗組員たちに伝えた。

「もちろんです。我々、ヤマトの乗組員はスターシャさんをはじめとするイスカンダル星の住民を喜んで歓迎します。さらに地球人も、イスカンダル星の住人が地球に来られることを歓迎いたします」

ヤマトの艦長代理である古代進は、スターシャに返答した。

「ありがとう。それでは、これから私たちは脱出船に乗ってヤマトに向かいます」

スターシャは、ヤマトにお礼を言った。

「スターシャ、良いのかい?」

すぐ横でスターシャの決断を聞いていた古代守は、スターシャに訪ねた。

「ええ、私は、古代守、あなたと一緒に暮らせるのでしたら、地球でもどこで暮らしても構いません」

「スターシャ」

スターシャと古代守は、しばらく抱き合って愛を確かめ合っていた。

「行こうか?」

「はい」

しばらくお互いに抱き合ったあとで、古代守とスターシャは、自分たちの幼い娘を抱いて、イスカンダル星に置いてある脱出船に移動して、イスカンダル星を離れる準備を始めた。

「停戦だ」

デスラー艦に乗っているデスラー総統は、自分の部下であるガミラス艦隊の乗組員たちに伝えた。艦載機で出撃していたガミラスのパイロットたちは、それぞれ自分たちの母艦に帰還した。

「私たちも戻りましょう」

祥恵は、坂本たちコスモタイガー隊に伝えると、ヤマトから出撃していたコスモタイガー機は皆、ヤマトの格納庫に戻っていった。

「全艦、イスカンダル星に着陸、資源の回収をする」

黒い艦隊の司令官は、自分の艦隊に命じた。黒の艦隊は、全艦揃って、イスカンダル星の大気圏に突入し、地上に着陸した。

「司令官、イスカンダル星からヤマトに移動していく脱出船がありますが、いかがいたしますか?」

スターシャたちの乗っているだろう脱出船がヤマトに向かって、イスカンダル星を離れていく。

「放っておけ。我々の目下の任務は、イスカンダル星の資源を採集することだ」

黒い艦隊の司令官は、部下に命じた。

戦いは終わった。

ガミラスの母艦から出撃していた艦載機は皆、ガミラスの母艦に戻っていた。

宇宙戦艦ヤマトの格納庫から出撃していたコスモタイガー機も全機、格納庫に戻ってきていた。

そして、黒い艦隊はイスカンダル星に着陸し、その資源の採集を始めていた。

イスカンダル星からの脱出船は、ヤマトを目指して航行していた。

平和がまた戻りつつあった。

「ダメよ!スターシャさん、あなたは、そんなことをしてはいけない!絶対に!」

ヤマトの医務室の窓からイスカンダル星の方を見ていたゆみは、イスカンダル星に向かって大きな声で叫んだ。

ゆみの出撃につづく

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