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救助要請

「はい、この信号は・・」

第二艦橋の相原は、緊急の救助要請の通信を傍受していた。

「こ、これは」

相原は、傍受した救助要請を解析してみて驚いていた。

「どうした、相原」

艦長代理の古代進は、通信を解析している相原に訪ねた。

「古代さん、緊急の救助要請を傍受したのですが、それがガミラスのデスラー総統からの救助要請なんです」

「デスラー総統からの救助要請?」

「ええ、イスカンダル星が危機にあっている様なのです。とりあえず大型スクリーンに再生しますね」

相原は、傍受した救助要請を大型スクリーンの画面に映し出した。

「ヤマトの諸君、私はガミラスの総統デスラーだ。我々は、第二のガミラス星を探して旅立とうと思っていたのだが、旅立つ前に、最後に一目、わがガミラス星を訪れようと帰還した。すると、わがガミラス星に正体不明の黒い艦隊が侵入していて、彼らはガミラス星の鉱石、資源を勝手に採集していたのだ」

デスラーは言った。

「その後、彼ら正体不明の黒艦隊は、イスカンダル星に移動し、今度はイスカンダル星の鉱石、資源を採集し始めた。イスカンダル星にはスターシャたちがいる。スターシャたちは武器を保有していないので、我々ガミラスが代わりに黒艦隊に立ち向かった。彼ら黒艦隊も、こちらに攻撃をして来て、その戦いの結果、ガミラス星が星ごと木っ端微塵に破壊されてしまった。

ヤマトの諸君もご存知の通り、わがガミラス星とイスカンダル星は兄弟星だ。互いに引力でつながりあっている。その片方であるガミラス星が無くなってしまったことで、イスカンダル星は本来の軌道を離れ、宇宙へと放浪、流れ始めてしまったのだった。我々は急いでイスカンダル星のあとを追いかけた。正体不明の黒艦隊もイスカンダル星の後を追いかけていた。

太陽系までやって来て、やっとイスカンダル星が放浪しなくなって宇宙空間に停止した。そのイスカンダル星の持つ鉱石、資源を狙って、そこへまたもや黒艦隊がやって来た。その黒艦隊からイスカンダル星を守るために、我々は黒艦隊に再び戦いを挑んだ。

黒艦隊の戦闘能力は優れているらしく、我々の戦闘能力では太刀打ちできない。このままでは、我々ガミラス艦隊はもちろん、イスカンダル星のスターシャたちも黒艦隊にやられてしまう。ヤマトの諸君、この救助要請に気づいたなら、どうか助けに来て欲しい」

通信の内容は、だいたいその様な内容のものだった。

「古代、イスカンダル星には、お前の兄さんがいるだろう」

デスラーからの救助要請を聞いた島大介が、古代進に言った。

イスカンダル星には、スターシャと共に、古代進の兄、古代守も暮らしているはずだった。デスラーからの救助要請でイスカンダル星が危機だと聞いて、古代進も真っ先に自分の兄の安否が気になっていた。気にはなっていたが、古代進は今は宇宙戦艦ヤマトの艦長代理だ。

ヤマトの艦長代理が、自分の兄の安否という個人的なことで、宇宙戦艦ヤマトを動かしても良いものなのだろうか、そう思い、古代進はデスラーからの救助要請にすぐ駆けつけるかどうか迷っていた。

「とりあえず、このデスラーからの救助要請を、地球司令部の長官にも送信しましょう」

相原が艦長代理に提案した。

艦長代理である古代進が返事に困っているので、

「ああ、頼む」

代わりに、島大介が相原に返事した。相原は、地球司令部にデスラーからの救助要請を通信で送信した。

地球の決断につづく

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