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ばれた

「え、ここは・・」

ゆみは、医務室のベッドで目を覚ました。

「ゆみちゃん、気がついたの?」

ゆみの目が開いたことに最初に気づいた森雪が、ゆみに声をかけた。

「大変だったね」

森雪は、ゆみの頭を撫でながら言った。

「あたし・・」

「ゆみちゃんが、スターシャさんのことをイスカンダル星から無事届けてくれたのよ」

森雪が、ゆみに答えた。ゆみは、医務室の、自分が眠っているベッドの周りにいる人たちのことを確認した。薄いブルーのドレスのスターシャが、森雪の横にいた。

「ゆみさん、助けてくれてありがとう」

スターシャとその横にいた古代守が、ゆみにお礼を言った。古代守は、自分の娘のサーシャを抱いていた。

「あ、娘さん・・」

「ああ、俺とスターシャの娘のサーシャだ」

古代守が、ゆみにサーシャのことを見せた。

「良かったね。お母さんと一緒になれて」

ゆみは、サーシャの頭を撫でながら話しかけた。

「ゆみ」

「お姉ちゃん!」

ゆみは、自分のことを呼んだ人のほうを見て驚いて叫んだ。

「ゆみ。大変だったんだね。でも、よく頑張ったね」

祥恵は、ゆみの側に寄ると、ゆみのことを何度も何度も撫でてくれた。

「私がいない間、ゆみが一所懸命お父さんとお母さんのことも見ていてくれたのよね」

祥恵は、自分の後ろにいるお父さんとお母さんのことを、ゆみに伝えた。食堂の厨房にいたお父さんとお母さんは、佐渡先生と森雪の計らいで医務室に連れてきてもらえていた。

「お父さん、お母さん・・」

「ゆみ、あなたがヤマトに乗ったら、お姉ちゃんに会えるって言ってたの。本当にヤマトにお姉ちゃんがいたのね」

お母さんは、ゆみに言った。

「お姉ちゃんがいたのは冥王星ではなかったけどね」

森雪が、ゆみに悪戯っぽく微笑んだ。

「お姉ちゃん、ヤマトに乗っていたの?」

「そうよ。ヤマトに乗ってイスカンダルにコスモクリーナー取りに行ったりしていたのよ」

祥恵は、ゆみに聞かれて答えた。

「ゆみちゃんのお姉ちゃんはヤマトではすごいんだぞ!ヤマトの戦闘班長なんだから」

森雪が、祥恵のヤマトでのことを、ゆみに話した。

「お姉ちゃん、すごい!」

ゆみは、嬉しそうに祥恵の手を握りながら答えた。目には、嬉しさのあまり涙が溢れていた。

遊星爆弾でガミラスに襲われて以来、やっと姉に再会できたのだ。ゆみは、自分の身体をベッドから起こすと、祥恵に抱きつこうと立ち上がろうとした。が、まだ怪我が万全でないゆみは、そのままベッドの上で倒れてしまった。

「ほら、無理はしないの。もう少しベッドで安静にしていれば、じきに治って動けるようになるから」

ゆみは、ベッドの布団の中に戻された。

ゆみは、祥恵にベッドで布団をかけてもらいながら、自分が真新しい服に着替えさせられていることに気づいた。布団をめくって自分の着ている服を確認すると、それは淡いピンク色のタオル地の半袖ネグリジェだった。

「あっ!」

ゆみは、慌てて自分の左腕の貧民の焼き印を確認して、右手と毛布で覆った。

「そんなもの、もう隠さなくたって大丈夫よ。もし誰かが、ゆみのことをなんか言ったら、お姉ちゃんが全力でゆみのことを守ってあげるから」

祥恵は、ゆみの左腕の貧民のマークを撫でてくれながら言った。

「えっ」

「ゆみちゃん、そのマークのことはヤマトの皆にばれちゃったけど、そんな変な制度のことは気にする必要ないから。祥ちゃんにも話してあるから」

森雪が、ゆみに説明した。

「お姉ちゃんと会えたのが一番嬉しい」

ゆみは、祥恵の手をしっかり握りながら、ベッドでまた眠りについた。

「私も、ゆみともお母さん、お父さんとも会えたの嬉しい」

祥恵も、眠っているゆみにつぶやいた。

「家族の大切さを知っているから、きっと私のことも、母親がいなくなってしまうサーシャのことも思って、危険を顧みず迎えに来てくれたのね」

スターシャは、ゆみの寝顔を見ながら、古代守に言った。

食堂会議につづく

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