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イスカンダルとガミラス

おそらく、映画「宇宙戦艦ヤマト」をご覧になったことがある方は、ご存知だろうが、実はイスカンダル星というのは、地球に遊星爆弾を落としてきた憎きガミラス人の住むガミラス星と兄弟星だった。

兄弟星というのは、二つの星がお互いの重力で結びついていて、お互いに自転し合いながら、太陽の周りを周回している星のことだ。

皮肉なことに、放射能だらけになってしまった地球を助けてくれるというイスカンダル星と地球を放射能だらけにしてしまったガミラス星が兄弟星だったのだ。

「イスカンダルとガミラスがお隣同士の星だったなんて」

祥恵も、ほかのヤマトの乗組員たちと一緒に、目の前のヤマトの窓から見えているイスカンダル星とガミラス星を眺めながらつぶやいた。

「さて、これからヤマトはどうするんだろう?」

祥恵は、目の前にいる敵のガミラス星を眺めながら思っていた。

 

結局、ヤマトの艦長の沖田艦長は、イスカンダル星に着陸して放射能除去装置のコスモクリーナーをもらうためには、まずは目の前のガミラス星にいるガミラスたちと戦って勝たなければならないと判断した。

ヤマトの乗組員たちは、敵の星、ガミラス星に乗り込んで、ガミラスとの最後の戦いに挑むこととなった。祥恵も、自分に与えられたコスモゼロ機で出撃して、ガミラスと一生懸命に戦った。

そして、ヤマトはガミラスとの戦いに勝利した。

 

戦いに勝ったヤマトは、イスカンダル星に着陸し、イスカンダル星のスターシャから放射能除去装置コスモクリーナーとその設計図、操作マニュアルを頂いて、急いで地球に戻ることとなった。コスモクリーナーは、組み立てている時間が無いので、イスカンダルからは部品で頂いて、その部品を帰り道、ヤマトの中で組み立てることとなった。

そして、ヤマトがイスカンダル星から地球に帰るとき、古代進にとっての驚きのサプライズがあった。それは、地球近辺でのガミラスとの戦いで亡くなってしまったとばかり思っていた兄の古代守が、イスカンダルのスターシャに助けられて、スターシャと一緒に暮らしていたのだった。

スターシャは、地球人である古代守に、弟さんの古代進と一緒に故郷の地球へ帰るように伝えた。はじめ、古代守もスターシャの言うとおりにヤマトに乗って、地球へ帰るつもりでいた。しかし、イスカンダル星でスターシャと暮らしているいうちに、自分がスターシャのことを好きになってしまったことに気づき、出航前のヤマトから降りると、スターシャの元に戻っていってしまった。2人は、固く抱き合いながら、地球へ向けて出航していくヤマトに向かって手を振り続けていた。

「兄さん、イスカンダル星でお幸せにね」

弟の古代進も、兄とスターシャに向かって手を振って別れた。

 

イスカンダル星を出航したヤマトは、帰りの船内で放射能除去装置コスモクリーナーの組み立てを終わらせ、完成させた。何回か操作実験も繰り返して、コスモクリーナーがうまく放射能を除去してくれることも確認し終わっていた。

イスカンダル星からの帰り道は、特に変わったこともなく、攻めてくる敵もいないので順調に地球まで航海できた。実は、映画「宇宙戦艦ヤマト」をご覧になった方はご存知とは思うが、ガミラスのリーダーであるデスラー総統はしつこい性格だった。自分の星を破壊したヤマトのことを恨んでおり、自ら率いるデスラー艦とその艦隊がヤマトに最後の戦いを挑んできたのが、まあ、その戦いも、祥恵をはじめとするヤマト乗組員たちの力で無事に乗り切ることができた。

そして、ヤマトは地球のある太陽系に戻ってきた。冥王星、木星、火星と通過して、ようやく放射能だらけで真っ赤になってしまった地球の姿をヤマトから目視できるところまで帰ってこれた。

「ああ、これで帰れる。お父さんともお母さんとも、ゆみとも会える」

祥恵は、ヤマトの窓から久しぶりに見る地球の姿に感動していた。同じく、ヤマトの艦長室の窓からは、沖田艦長も帰ってきた地球の姿を眺めていた。

「地球か、なにもかも懐かしい」

そして、ヤマトの艦長、沖田艦長は息を引き取った。沖田艦長の身体を気遣って、側に付き添っていた医師の佐渡酒造先生は、亡くなった沖田艦長の姿にしっかり敬礼をしていた。

コスモクリーナーにつづく

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