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ゆみの入学式

お姉ちゃんは、朝食を食べ終えると、学校に行くために家を出た。

「行ってきます!」

お姉ちゃんが、お母さんにいうと、

「ちょっと待ちなさいよ、ゆみがまだ出かける準備できてないでしょうが」

学校へ出かけようとしているお姉ちゃんのことを、お母さんが呼び止めた。

「別にいいじゃない、私じゃなくても、ゆみはお母さんと来れば。今日は、どうせお母さんも学校に来るんでしょう?」

お姉ちゃんは、お母さんにそう答えると、一人で学校へ出かけてしまった。

今日は中等部の入学式の日だった。
そのため、今日から中等部、中学校に入学する新入生の両親たちも、我が子の晴れ姿を見るために、新入生と一緒に入学式に参加できるのだった。とはいっても、新入生の両親で入学式に参加するのは、ほとんどが他の小学校から明星学園中等部、中学校へ初めて入学してくる新入生ばかりだった。明星学園小等部6年生からそのまま進級してくる生徒たちの両親で、入学式には参加する両親は少なかった。

最初、お母さんが今度の入学式に参加すると発言したとき、お姉ちゃんの祥恵は、お母さんに入学式には来ないでいいよと返事していた。小等部から中等部にエスカレーター式で上がる生徒たちの両親は、ゆり子や美和たちの両親も誰も来ないよって話した。ゆり子や美和というのは、お姉ちゃんが小等部のときに、ずっと同じクラスで仲良しだった親友だった。

「お母さんは、祥恵でなく、ゆみが中学生になる姿を見たいのよ」

お母さんは、入学式に参加しないでくれと頼むお姉ちゃんに答えた。

「お母さんは、別に祥恵の入学式には行かないわよ。ゆみの入学式に参加するだけだから。それなら別に良いでしょう?」

「わかった。じゃ、学校でお母さんと会っても、私は知らんぷりするからね」

「どうぞ。お母さんも、あんたには学校で会っても話しかけないようにするから」

そうして、お母さんは今日の入学式に参加することになったのだった。お姉ちゃんは、親が学校に来るのが恥ずかしいのか嫌がっていたが、ゆみは大好きなお母さんと一緒に学校に行けるのが嬉しくてたまらなかった。

マイカー通学につづく

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