しらね。
「だって、前にテレビでドイツ語講座やって
いたから。ドイツ語はわかるわ」
ゆみがサラッとお母さんに答えると、母は私
の記憶力に驚いていた。
「この子は、きっと頭の良い子に育つわよ」
祖母は、母に話した。
「あんたが苦労して入学した慶応大学にも、
楽に合格しちゃうかもしれないわね」
「そんな、まさか」
頭が良かった子
※スマホの方は、横向きでご覧下さい。
view smartphone in horizontal.
今井ゆみ X IMAIYUMI
ヤマトに乗る日
晩餐会
「さて、進。２００年後の地球の晩餐会に出席するメンバーを決めてくれるか」 艦長である古代守は、弟の古代進に言った。 「わかりました、兄さん。晩餐会に参加するメンバーを、こちらで招集します」 古代進は、兄であり艦長の古代守 […]
ヤマトに乗る日
ふたたび家族探し
「ああ、久しぶりに、この分厚い帳簿を見続けていると、目が痛くなるな」 祥恵は、省庁の書庫で住民台帳を調べている手を休めてつぶやいた。 「ずいぶん、長いこと中断しちゃったな」 祥恵は、思っていた。 ヤマトに乗って、イスカン […]
ニューヨークピュアストーリー
74 夏休みの計画
「ねえ、さっきの話って本当なの？」 祥恵は、１組の教室に向かって歩きながら、ゆり子に聞いた。 「さっきの話？」 「ほら、ゆみに話していたじゃない。ブータ先生が来たよとかって」 「ああ、あれね」 ゆり子は、祥恵に答えた。 […]
ヤマトに乗る日
まっかな嘘
「しかし、ゆみさんは何を思いついたんだろう？」 太助は、食堂の椅子に腰掛けて、さっき２００年後の地球で見てきたロダンの考える人と同じポーズを取りながら、食堂を出て行ったゆみのことを考えていた。 「うまいっすね、これ」 子 […]
ヤマトに乗る日
姉と再会
「まだ見つからないのか？」 古代進は、レーダーでイスカンダル星の爆発跡からコスモタイガーを探している相原に聞いた。 「はあ、探しているのですが見つからないです。何せ、星１個が爆発していますから、その衝撃波と欠片の量が半端 […]
ヤマトに乗る日
貧民裁判
「よし、今のうちだ。行ってこい」 佐渡先生は、森雪が坂本や太助たちを相手にしているのを見て、祥恵たちに指示した。 森雪は、医務室の前の廊下に陣取っている太助たちと話し合っていた。 「どうして雪さんは貧民なんかかばうんです […]